第17話.ご飯は残してはダメ?(その2)

 

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ある休日、ママは子どもたちに「おなかすいた!」とせがまれて、

料理の本を見ながら親子丼を作ります。

ところが、子どもたちは親子丼を一口食べて「マズイ!」と言い、

ママの作った親子丼を食べずに、パンを食べ出します。

せっかくつくった料理を食べてもらえず、

文句を言われたら、イライラしますよね?

いつものようにママのイライラが爆発しそうです。

 

 

* このブログのお話は、家族が大好きな《わたし》の経験に基づき作成したフィクションです。 *

 

*****

 

ママは、子どもたちの態度に急激に機嫌が悪くなりました。

 

大暴れしたい、激しい衝動が突き上げてきます。

 

左手ちゃん

ママ、落ち着いて、落ち着いて。

イラッときたらどうするんだった?

ネバちゃんやベキくんを外せば、

くそばばあにならずにすむかもよ

 

 

左手ちゃんの言葉にはっと我に返ったママは、

イライラの原因になっている、ネバちゃんやベキくんを探すべく、

今のこのイヤな感情をしっかり感じてみました。

 

 

*****

 

左手ちゃん

ママ、深呼吸して。

 

ママ

えーと、ネバちゃん、ベキくん・・・。

「ご飯を残してはいけない」しか思い浮かばない!

 

左手ちゃん

本当に?他にはないの?

 

ママ

う~ん。

「たとえ、料理が不味くても残してはならない」もある。

 

左手ちゃん

マズイ料理でも残しちゃダメなの?

えー、食べられないときだってあるよ。

ママの料理って、そんなにマズイの?

 

ママ

失礼ね!

一応本見て作ったんだから!

みりんを切らしていて、代わりに日本酒入れたから

マズイと言われるのかしら?

 

左手ちゃん

う~ん。それは分からないけれども、

味覚は人それぞれだから!

 

ママ

でも、子どもはみんなマズイって!

 

左手ちゃん

ママよりもみんな味覚がするどいのかもよ。

ちゃんと味覚が育っていることが分かって、よかったじゃない!

 

ママ

味覚がよすぎるのも、考えものねぇ。

 

左手ちゃん

そうそう、いい面ばっかりじゃないの!

で、残したらなんでダメなの?

 

ママ

それはもう、小さい頃から

「食べものは残しちゃダメ!」

と教育されてきたから。

 

左手ちゃん

昔は厳しかったからね。

「食べものは残しちゃダメ!」って、

誰から言われたの?

 

ママ

両親、祖母、保育園の先生、学校の先生、旅行の添乗員。

小学校のときは、給食は全部食べ終わるまで、食べていなければダメだったよ。

給食の時間が終わって、昼休みや掃除の時間になっても、

一人食べている子がいたなぁ。

あの光景は、強烈だったなぁ。

「世界には飢えで死んでいく子どももいるんだよ!」

「命をいただいているんですよ!粗末にしては罰が当たりますよ!」

って言われてたなぁ。

今では、「体罰!」、「虐待!」と言われるから学校ではやらないみたいだけど。

うちでもそんなことやってないなぁ。

 

左手ちゃん

ママの時代はそうだったよね。

でもママの子どもたちは、そういう教育受けていないんだから、

そもそもママとは考え方が違うよね。

 

ママ

そう言われれば、そうね。

でも、3人分の親子丼、一体誰が食べるの?

 

左手ちゃん
誰も食べなければ、捨てたら?

 

ママ
もったいない!

 

左手ちゃん

じゃあ、ママが食べれば?

 

ママ
こんなに食べられるわけないでしょ!3人分よ、3人分!

 

左手ちゃん

じゃあ、捨てれば?

 

ママ
う~ん、だからもったいなく感じるの!

 

左手ちゃん

なんで?

食べても、捨てても、世界で飢えている人は、何も変わらないよ。

死んだ食べ物の命が復活するわけでもないし。

 

ママ

でも、ご飯を食べたら、

その命は食べた人の血肉になって生きるんじゃないの?

 

左手ちゃん

生きるのかなぁ。

じゃあ、ママも死んだら誰かに食べてもらいたい?

 

ママ

食べてもらいたいわけないじゃないの!

さっさと、焼いてほしいよ。

食べたらマズイよきっと。食べてほしくない!

人間は別なの!

 

左手ちゃん

人間だけ本当に別なの?

みんな同じ命だよ。

その親子丼だって、

ムリしてまで食べなくたっていいのでは?

料理の材料たちだって、

「そんなにマズイなら、食べてもらわなくたってケッコウ!」

と思っているかもよ。

親子丼だけに、ケッコウだって(笑)!

 

ママ

寒い、5点・・・。

それは納得できるけど、「もったいない」が消えないなぁ。

 

左手ちゃん

じゃあ、冷凍して、後日食べれば。

 

ママ

親子丼は、冷凍するような料理ではないと思うんだよね。

 

左手ちゃん

いやいや、冷凍してもいい料理だと思うよ。

やってみたら?

 

ママ
でも結局、わたししか食べないんだよね。

 

左手ちゃん

そりゃ、ママかもね。

ママは、子どもたちが食べなかったら、

自分が全部食べなくてはならないと思うから、イヤなの?

 

ママ

それはそうだね。

わたしが食べなくてはいけないと思っている!

 

左手ちゃん

子どもが残したものなんだから、

ママが食べる必要はないんじゃない?

何なら、子どもたちに捨てさせてみたら?

少しは「もったいない」気持ちが子どもに芽生えるかもよ。

 

ママ

・・・。

それは、そうだけど。

料理を作ったのは、たわしなんだよね。

子どもたちが「おいしい!」という料理を作っていれば、

子どもたちはちゃんと食べるわけだから。

わたしに責任がある気がする・・・。

 

左手ちゃん

え、じゃあ、「給食の味が気に入らない」っていう生徒がいたら、

給食の先生がそれ、全部食べなきゃいけないの?

レストランで食べ残しがあったら、

コックさんがそれ、全部たべなきゃいけないの?

そりゃ~、ムリでしょ?

 

ママ

・・・。

それは、そうだけど・・・。

 

左手ちゃん

パンを食べて満足してくれるんだったら、

それでいいんじゃないの?

マズイと感じる料理を我慢しながら料理を食べて、

暗い、罰ゲームのような食卓になってもいいの?

 

ママ

それはイヤだな。

 

 

ママの幻想《思い込み》はなかなか強くて簡単には解消しませんでした。

これは、もったいないお化けの呪いでしょうか(苦笑)?

自分が作ったご飯を、簡単に捨てることはできませんよね?

 

続きます♪

 

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